大局的画像領域分割を行う脳型視覚回路
視覚系における大局的画像領域分割
人の視覚系には,画像中の限られた情報から,画像を大まかな領域 に分割する能力があります。下図のランダムドット・ステレオグラムで 立体視を行ってみてください。通常のランダムドット・ステレオグラム と異なり,ドットの数が少なく,まばらにしか分布していませんが,立 体視をすると,ドットのないところにくっきりとした境界がみえます。
ドットがまばらに分布したランダムドット・ステレオグラム(当専攻・
花沢准教授より提供)
大局的領域分割を行う抵抗ヒューズネットワーク
非線形な特性の素子(抵抗ヒューズ)で画素間を連結し,細かい濃淡を平滑化すると同時に 大まかなエッジを抽出する領域分割を可能にします。
抵抗ヒューズによる大局的領域分割の原理
抵抗ヒューズネットワークをデジタル回路で構成し,FPGAに実装しました。
(2003年,第5回LSI IPデザイン・アワードIP賞受賞)。
抵抗ヒューズによる大局的領域分割を実行するPCシステム
抵抗ヒューズによるリアルタイム大局的領域分割の実行例(顔)
(A)入力画像(ブラインドの前に立った人),(B)通常のエッジ抽出結果,
(C)抵抗ヒューズ処理結果,(D)抵抗ヒューズ処理結果のエッジ抽出結果,
(E)領域抽出結果
抵抗ヒューズによるリアルタイム大局的領域分割の実行例(本の表紙)
画素並列型AD融合方式抵抗ヒューズネットワークLSI
1次元画素並列動作型抵抗ヒューズネットワークLSI [1] [2]
2次元抵抗ヒューズネットワークLSI(9mm角)
2次元抵抗ヒューズネットワークLSI用画素回路
(領域抽出回路内蔵)(最新版:2007/03)
[3]
(最終更新日:2007/07/28)