主観的輪郭を生成する画素並列型異方性拡散アルゴリズムとそのLSI化
主観的輪郭とは
「主観的輪郭」とは下図左に示すような図形で,物理的な濃淡差の無いと ころに輪郭が見える現象です。錯覚ととらえられることがあるかもしれません が,現実の情景を正しく捉えるために必要な人間の視覚系の機能と考えられま す。例えば,照明の具合で濃淡差の無くなった部分の輪郭を補って,図形を正 しく認識することができます。また,同様な機能として下図右に示すような図 形では,隠された図形の輪郭を補うことも,人間の脳は無意識のうちに行って いると考えられています。
主観的輪郭を生成するカニッツァの三角形と遮蔽輪郭の説明図
この主観的輪郭を生成する画素並列型アルゴリズムを考案しました。脳の
機能の超並列性に基づいて,画素並列動作を重視しています。これはLSI化
の設計容易性にも通じます。
主観的輪郭を生成する画素並列型異方性拡散アルゴリズムのシミュレーション結果
主観的輪郭を生成する画素並列型異方性拡散LSI
Demo movie (wmv, 8.0MB)
(最終更新日:2011/03/03)