福岡ルクルでテムザックと,ロボットの実証実験を実施
生命体工学研究科森江研究室を中心としたグループと株式会社テムザッ クは,平成21年7月22日(水),イオンモール福岡ルクルにおいて, 文部科学省・知的クラスター創成事業『画像を用いた知的センシング 技術の研究開発』のテーマの下で,ロボットへの応用実験及びロボット イベントを行いました。他に,今回実験に加わった研究室は,工学部・ 石川研究室,生命体工学研究科・神酒研究室,宮本研究室です.
現在,多くの自律移動型ロボットは超音波センサ,赤外線センサ,レー ザーレンジセンサなどを搭載しており,ロボットの行動は主にこれらの センサ情報で決定されます。しかし,「人や壁などの判断が出来ない」, 「近づく人や遠ざかる人の違いが判らない」など,エリアに入った物を 全て検出してしまうことから,人と共存する環境ではなかなか機能を発 揮できない状況です。また,ロボットが人と共存する一般環境では予期 しないことが起こるため,ロボットは様々な状況に対応していくことが 求められます。
本プロジェクトでは,画像処理による「ロボットの目」 の能力を高め,サービスロボットの高い安全性,機能性,快適さを実現 したいと考えています。 今回は実験の第1弾として,ショッピングセンターの人の流れや行動を ロボットに搭載したカメラで撮影し,今後の研究に活用することを主 な目的として実施しました。
なお,本実験の模様は,KBC九州朝日放送のニュースで放映されました。